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​甘柑荘について
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継がれる数寄屋のこころ

『三淵邸・甘柑荘』(小田原市板橋)は、
初代最高裁判所長官・三淵忠彦(1880~1950)が
昭和初期に別荘として建て、晩年を過ごした数寄屋家屋です。


茶室を備えた屋敷の南に広い芝庭、まわりに花木や紅葉、
東には蜜柑、夏蜜柑、檸檬、金柑や梅が植えられ、
往時の数寄者らの趣味を今に伝えています。

 

これら歴史的文化的価値と自然の恵みを大切にし、
木造家屋と生活文化を記憶する場として活用すべく、
忠彦の子孫らが協力し保全しています。

 

今春スタートのNHK連続テレビ小説『虎に翼』
ヒロインのモデル三淵嘉子ゆかりの地でもあります。

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初代最高裁判所長官
三淵忠彦

【1880 - 1950】

新憲法によって初めて誕生した最高裁判所
正義と平等の府として、国民の信頼・衆望得るため尽力

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明治13(1880)年、戊辰戦争の責任を取り切腹した会津藩家老・萱野長修(通称権兵衛)の実弟三淵隆衡と登喜の子として生まれる。山形・荘内中(県立鶴岡南高)、旧制二高(東北大)を経て、東京帝国大学法科大学(東京大)を中退し、京都帝国大学法科大学(京都大)に進学。

地方裁判所判事、大審院判事を歴任、慶應義塾大学法学部で教壇にたち、45歳で退官。三井信託株式会社の法律顧問を務める傍ら、「法律民衆化の講演会」を開くなど、市民の視点に立つ進歩的な活動を行い、60歳で隠居。

 昭和22(1947)年、新憲法制定による最高裁判所新設に伴い、片山哲連立内閣の指名を受け、67歳にして初代長官に任命される。

公邸ができるまでの数カ月は小田原から最高裁に電車で通い、国民の権利を守る裁判所の基礎を固め、司法の新制度確立に尽力した。

昭和25年、没。栄典は正三位・勲二等瑞宝章。
 

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日本初の女性弁護士
三淵嘉子

【1914 - 1984】

日本初の女性弁護士、
後に女性として初めて裁判所長に

生涯をかけて真の男女平等のあり方を示す
大正3(1914)年、武藤貞雄とノブの長女としてシンガポール市で誕生。
東京女子高等師範学校附属高等女学校(お茶の水高女)、明治大学専門部女子部を経て明治大学法学部に入学。昭和13(1938)年、高等試験司法科試験に合格し同窓の中田正子、久米愛と共に日本初の女性弁護士となる。 

終戦をはさむ3年間で弟、夫、両親の4人を失い、幼い一人息子と弟3人を養うため、昭和22(1947)年、裁判官採用願いを司法省に提出。司法省民事部に採用され民法の改正作業に参加。昭和24年、東京地方裁判所判事補、昭和27年、名古屋地裁で初の女性判事に。昭和31年、裁判官の三淵乾太郎(忠彦の長男)と再婚する。

昭和37年、東京家庭裁判所判事に就任。以降16年間にわたり五千人を超える非行少年少女と審判で向き合う。昭和47年、新潟家裁で初の女性裁判所長に。のちに浦和、横浜の各家裁所長を務め、昭和54年に定年退官。その後は、男女雇用機会均等法の礎を築く。

昭和59年没。栄典は従三位・勲二等瑞宝章。
 

「小田原の古い写真」の写真 - Google フォト.jpg
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嘉子と甘柑荘

家族が集まり賑やかに過ごした「甘柑荘」

嘉子と乾太郎夫婦は、東京と甲府、浦和と新潟、と

互いに単身赴任で転々とし、別居生活が長かった。

 

乾太郎の義母、静が住む「甘柑荘」が集合場所となり、

ここでの時間が夫婦の絆を深め、家族や孫たちとにぎやかに楽しく過ごす。

嘉子は引退したら乾太郎とのんびり暮らす予定で、

畑だった東の庭に梅、みかん、夏みかんなどの果樹を植えた。


生前の希望で、嘉子の墓は、「甘柑荘」裏の霊寿院と

丸亀の本行寺にある前夫 和田芳夫の墓に分骨。

 

霊寿院には三淵忠彦の墓の隣の「三淵氏の墓」に乾太郎と共に眠っている。

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アクセス

三淵邸・甘柑荘

〒250-0034
神奈川県小田原市板橋 822
・JR小田急線 :小田原駅東口から徒歩約 22 分(1.8Km)
・箱根登山鉄道:箱根板橋駅から徒歩 5 分

甘柑荘ロゴ

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